ブックタイトル会報2019年12月

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概要

会報2019年12月

第198号令和元年12月発行Page 3第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会令和元年9月21日(土)~22日(日)幕張メッセ国際会議場[当法人会員]クリニックみらい国立佐々木薫[看護師]千葉県千葉市幕張メッセで開催された、第24回日本糖尿病教育・看護学会へ参加してきました。今回のメインテーマは「身体から生活・人生を診る」として身体に焦点を当てていました。看護において身体を看ることは基本的なことであり、患者の状態を把握し援助方法を検討したり、又その評価のために、フィジカルアセスメントや症状を観察し、病気の状態を把握したりしています。特に糖尿病看護においては、身体を看ることを通して、患者の生活を把握し、生活の中で影響していることはないか、改善、工夫できる事はないかなど、新たな気づきを得て、ケアの方針が定まり、あるいはケアの評価が可能となることがあります。シンポジウムでは、「見える化」して身体を看る様々な実践事例の報告がありました。フットケアにサーモグラフィーを用いる足外来の実施報告では、胼胝部など看護師の五感では感じられない炎症兆候の発見。また炎症が可視化されることにより、患者のフットケアへの意識向上された事例や、末梢神経障害の簡易検査「神経伝導速度DPNチェック」の結果を用いた実践事例についての発表がありました。さらに、糖尿病看護において自律神経障害を抱える患者へのケアはまだまだ不十分な現状があります。当院でも、糖尿病自律神経障害に起因する神経因性膀胱や下部尿路障害を起こすことがありますが、膀胱体操を指導するだけです。今回、皮膚排泄ケア認定看護師による尿失禁外来の紹介では糖尿病患者に対するエコーを用いた骨盤底筋訓練や尿流量測定後にエコーを使用した残尿測定、ケアの実際についての事例発表は非常に興味深い内容でした。また、国際交流委員会企画シンポジウムでは、『アジア諸国における糖尿病の現状と課題』をテーマとして、日本、タイ、台湾、中国それぞれの国の現状や糖尿病看護及び教育について各国の先生方からの報告がありました。タイからは糖尿病管理に関してどのような看護介入がされ、どのようなエビデンスが構築されているのか。台湾からは糖尿病患者のケアモデルとケアモデル活用による効果。中国からは糖尿病教育に関する専門家の現状と課題について発表がありました。行っていることは、糖尿病患者への問題点の多くは食生活の欧米化が挙げられており、各国の特徴も含め日本と重なる部分も多く感じました。余談ですが、糖尿病教育看護学会の会場である幕張メッセは、9月23日に引退試合を行う千葉ロッテマリナーズの福浦和也選手の引退企画が行われており海浜幕張駅は大混雑していました。読んで単位を獲得しよう答え2,5下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.×インスリンポンプ療法では超速効型もしくは速効型インスリンを使用し、持続投与で基礎分泌を、食事のタイミングなどで追加分泌を投与する。2.○3.×感染予防などを考慮し3日ごと取り換える。4.×同様に起こす可能性がある。5.○臨床糖尿病支援ネットワーク