ブックタイトル会報2021年5月
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会報2021年5月
Page 2報告第215号令和3年5月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年1月7 299日(金日)第13回多摩糖尿病先端医療研究会Online Seminarオンライン場所:駒沢女子大学[当法人理事]武蔵野赤十字病院杉山徹[医師]「心血管イベントリスクのある2型糖尿病患者に対する治療アプローチ」をテーマに、WebExオンラインシステムを利用して開催し、77名(医師19名、スタッフ59名)に参加いただきました。はじめの特別講演では、東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科学分野主任教授の鈴木亮先生をお招きし、『糖尿病治療の個別化:最適な治療を探るために』というご演題で1Clinical Inertiaの回避することの重要性、2低血糖リスクへの配慮と回避、3高齢者糖尿病の薬剤選択、4治療の個別化と最適化について丁寧に分かりやすくお話しいただきました。その後のディスカッションでは、仮想症例を提示したうえで、ボーティングシステムを使用して、治療や療養指導の方針についての質問に対して参加者に回答していただきました。ディスカッサントとして東京医科大学の鈴木教授と杏林大学糖尿病・内分泌・代謝内科講師の近藤琢磨先生にご参加いただき、回答結果へのコメントや解説をしていただきました。高血圧や脂質異常症を合併した2型糖尿病患者に対して、1どのような治療を検討するか?2どのような生活習慣への介入を検討するか?3糖尿病治療薬を開始する際に何を選ぶか?4糖尿病治療薬を選択するうえで最も重要視する情報は何か?5SGLT2阻害薬を選択する際に最も気になる点は?という質問に対して多くの参加者に回答いただき、意見がやや分かれるものもありましたが、ディスカッサントの先生に一つ一つ丁寧に解説いただいたことで、実臨床における治療・療養指導の考え方を患者像をイメージしながら学んでいただけたと思います。参加者からも大変良いご感想をいただきました。心血管イベントリスクのある2型糖尿病患者へのより良いアプローチには、各メディカルスタッフそれぞれのサポートによる患者個々に見合った介入が必要であることを改めて学べた会となりました。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年2月7 3日9(水(日))西東京CDEの会第19回症例検討会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人会員]武蔵野赤十字病院志賀和美[看護師]2月3日(水)に『西東京CDEの会・第19回症例検討会』が、新型コロナウイルス感染拡大に配慮して、オンライン(Zoom)にて開催されました。今回は「新たな生活様式を見据えた糖尿病支援を考えよう~コメディカルの専門知識を集める会~」というテーマのもと、看護師、薬剤師、管理栄養士等の多職種の方々32名の参加がありました。まず初めに武蔵野赤十字病院・内分泌代謝科の杉山徹先生より「Withコロナ時代における糖尿病診療」と題して、新型コロナウイルス感染症と糖尿病の関係や、様々なデータを基に糖尿病患者さんと医療者を取り巻く現状について講義していただきました。症例は、コロナ禍で関わりに悩んだ、2症例を紹介しました。新型コロナウイルスに感染し入院となった1型糖尿病の症例は、発症前の血糖コントロールが良好であったため重症化せずに退院となったが、十分に注意していたにも関わらず感染したことに落胆する患者と、コロナ病棟の多重業務により十分に関わりができなかった医療者のジレンマが語られました。その後、チャットによる質疑応答を通して、他職種によるディスカッションが行われました。例えば、コロナ禍で普段通りにインスリンの指導や食事指導ができない際に行った工夫等、明日からの療養指導へのヒントとなる意見も多く聞かれました。後日メールでいただいたアンケートでは、概ね参加目的は達成されたとの意見で、オンラインでの開催についても、「移動の時間がないことで参加しやすい」「感染の不安がなく参加できる」との意見が聞かれました。今後はいつもの症例検討会の様にグループワークを取り入れるなど、内容の検討を行いたいと思います。ご参加できなかった方は、次回は是非ご参加ください。臨床糖尿病支援ネットワーク