ブックタイトル会報2021年6月

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会報2021年6月

Page 2報告第216号令和3年6月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年3月7 119日(木日)糖尿病災害対策委員会第8回医療者向けセミナーオンライン場所:駒沢女子大学[当法人会員]東京医科大学八王子医療センター井上茜[管理栄養士]東日本大震災からちょうど10年の3月11日、糖尿病災害対策委員会の第8回医療者向けセミナーがZoom開催されました。震災に見舞われた翌年に、災害対策プロジェクトが立ち上がり、現在の災害対策委員会が生まれました。毎年医療者向け・市民向けのセミナーが行われていましたが、目下のCOVID-19の影響により昨年のセミナーは中止となり、1年ぶりの開催となりました。テーマは「われわれ医療者の災害対策Update~あらゆる災害への備えを今こそ患者さんに伝えよう~」と題し、前半は基調講演に多摩総合医療センターの辻野元祥先生に「コロナ共存時代の災害対策はどのようにしたらいいのか」と題し病院でのCOVID?19感染者の受け入れなどについて講演していただきました。後半のパネルディスカッションは、植木彬夫先生、豊島麻美先生、冨永晴郎先生、小林庸子先生の4名の先生方からコロナ共存における災害対策についてご発表がありました。小林先生は個室に入院することになった患者さんへの療養指導に医療用PHSを貸し出し、遠隔で指導を行うといった工夫を講演していただきました。冨永先生はコロナ禍における患者さんの変化に気付き、寄り添う事が大切であること、テイクアウトやデリバリーでの注意点を紹介していただきました。豊島先生は感染対策を徹底した上での運動のすすめや、実際に血糖コントロールが不良で重症化に繋がった症例を提示していただきました。そして植木先生からは患者さんに聞かれる質問にどのように対応していくかを文献を交えつつ簡潔明瞭に解説していただきました。各地で震災に関する催し物が多数ある中、119名もの参加者にお集まりいただき、コロナ禍における糖尿病災害対策への関心の大きさを感じた一日となりました。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年3月7 119日(木日)第7回西多摩・南多摩糖尿病カンファレンスオンライン場所:駒沢女子大学[当法人評議員]青梅市立総合病院足立淳一郎[医師]令和3年3月11日に第7回西多摩・南多摩糖尿病カンファレンスをWebにて開催しました。当日は55名の方にご参加・視聴いただきました。同日に糖尿病災害対策委員会第8回医療者向けセミナーも開催されていたため、聴講できなかった会員の方もいたかもしれません。団塊の世代が後期高齢者となる2025年を間近に控え、日本は超高齢社会を迎えようとしています。糖尿病患者も同様に高齢の方が増え、若年・壮年の患者と違ったアプローチが必要になります。第一部の特別講演に杏林大学付属病院(糖尿病・内分泌・代謝内科)近藤琢磨先生をお招きして、「糖尿病患者の療養・介護支援ガイド」についてご講演いただきました。日本で初めての糖尿病在宅患者向けの療養・支援ガイドを作成にあたり、その背景や苦労話をご紹介いただきました。臨床糖尿病支援ネットワークのホームページからダウンロード可能(https://www.cad-net.jp/index.php/news/detail/71)ですので、会員の皆様もお手にとって見ていただければと思います。第二部は、高齢者糖尿病をテーマに日本医科大学多摩永山病院(内科・循環器科)小谷英太郎先生と多摩センタークリニックみらい(糖尿病・内分泌・内科)藤井仁美先生からご講演いただきました。小谷先生からは、高齢者糖尿病の特徴・治療の注意点などについてお話いただきました。藤井先生からは、SGLT2阻害薬投与中に急性腎臓病になった症例や施設入所中の高齢1型糖尿病患者のインスリン調整に苦慮している症例についてご呈示いただきました。その後のパネルディスカッションでは近藤琢磨先生を交えて、参加者からも多数の質問をいただき、活発な討議ができました。講演・パネルディスカッションを通して、患者の病態だけでなく周囲をとりまく社会環境への配慮が重要と思われました。臨床糖尿病支援ネットワーク