ブックタイトル会報2022年2月

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会報2022年2月

Page 2報告第224号令和4年2月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平成29年7月9日(日)第35回多摩糖尿病チーム医療研究会日時:令和3年10月21日(木)オンライン場所:駒沢女子大学[当法人理事]多摩北部医療センター藤田寛子[医師]都内PCR陽性者5000人以上を連日検出・医療崩壊の危機的状況に陥ったCOVID19第5波の傷跡もまだ残る中、令和3年10月21日(木)第35回多摩糖尿病チーム医療研究会がWeb開催された。今回は、2次救急病院である当院において、最多時入院COVID19患者100名超えで10-20名/日の入退院(転送)に対応し、受け入れ先がない人工呼吸器装着例も抱える中、縮小しながらも行い得た糖尿病チーム医療を紹介した。具体的には、e-ラーニングやわずかな機会をとらえて院内教育を続け、治療に伴うステロイド高血糖例に対応する一方で、DM初発例や通院中断&悪化例への教育や指導を、防具で身を固め接触時間も限られながらも、知恵を絞り協力してつなぎ合わせながら行った様子を、実例を提示しつつお伝えした。初めに藤田により、平常時のチーム医療の紹介と、コロナ禍において多数の制限がかかり緊迫する中、改めて考えさせられたチーム医療の本質、そして患者や後進への教育・指導は決して諦めないという当チームの指針と実際の行動について概説した。次に、コロナ症例への薬剤指導について退院時対面指導を含め浅子薬剤師から、味覚異常も含めた諸状態への栄養指導について大島管理栄養士から、ADLを落とさないリハビリの取り組みについて木村&藤村理学療法士から(この時『鳥獣りは』という村越正明氏の絵満載のコロナ禍に即した教育的リハビリ手帳も紹介)、1型糖尿病発症コロナ症例へのインスリン自己注射療養指導を町田糖尿病看護認定看護師から、初発DM非コロナDKA症例へのコロナ体制の特殊病棟環境における指導について、志度谷&小野崎看護師から、各々発表を行った。代表世話人の近藤先生や名古屋大学の津村先生から有意義なご質問も頂戴し、58名の視聴者の方や関係各位への感謝に満ちて閉会した。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年117月59日(金日)第7回薬剤師による既往歴妊娠糖尿病を考える会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人会員]武蔵野市薬剤師会調剤薬局小林摩樹子[薬剤師]令和3年11月5日(金)に第7回薬剤師による既往歴妊娠糖尿病を考える会をZoomによるオンラインにて開催しました。栄養をテーマにした今回は薬剤師、看護師、管理栄養士、医療事務等25名の参加がありました。駒沢女子大学(緑風荘病院)管理栄養士西村一弘先生から「妊娠時の糖代謝異常と栄養」と題しましてご講演いただきました。まず食事摂取基準2020と妊娠中の摂取カロリーや体重増加の基準を示され、摂取カロリーの設定は糖尿病であっても低くし過ぎないことが大切であると学びました。次にカーボカウントとは何か、食事中の糖質量を把握し血糖コントロールする基礎カーボカウントとインスリン投与量と摂取糖質量を調整する応用カーボカウントをわかりやすくご説明いただきました。ごはんは重量の40%が糖質など主食の炭水化物の糖質量を挙げていただき、バランス良く摂取するおかずは一律20g、インスリン/カーボ比やインスリン効果値のルールを用いて、目標値まで下げるためのインスリン量や食後血糖値から必要なインスリン量を算出しました。糖の吸収を緩やかにするために副食のタンパク質や脂質を先にする摂取方法や、内因性インスリンがある妊娠糖尿病患者は糖質量だけで判断できず、妊婦の体調・活動量・妊娠後期で抱えやすいストレス等への配慮も成功へのポイントであると学びました。参考図書としてカーボカウントの手引きをご紹介いただきました。チャット機能やアンケートを通し、とてもわかりやすくカーボカウントを学ぶことができた、実際にカーボカウントを行う方に寄り添う知識を得られたという感想多数、短期間に劇的に体が変化する妊娠時にカーボカウントの習得は困難ではないかというご意見もありました。かかりつけの栄養士と連携することが確かな支援を提供できる近道とも感じました。今後も妊娠糖尿病を学び、糖尿病発症予防に繋がる活動を考える会です。皆様のご参加をお待ちしております。臨床糖尿病支援ネットワーク