ブックタイトル会報2022年4月
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会報2022年4月
第226号令和4年4月発行Page 3第24回・第25回日本病態栄養学会年次学術集会令和4年1月28日(金)~30日(日)Web開催多摩北部医療センター山中佳奈[管理栄養士]令和4年1月28日~30日に第24回・第25回日本病態栄養学会年次学術集会が国立京都国際会館で開催されました。コロナ禍ということもあり、オンラインとのハイブリッド開催となりました。聴講した中で印象に残った内容をご紹介します。また、当院はレシピコンテストで会長賞をいただき、受賞プレゼンテーション及び表彰式に参加いたしましたので、そのご報告と併せて、応募したレシピ内容をご紹介します。今回の学術集会で特に印象深かったのは、「糖尿病患者の心に響く栄養指導~コーチング的アプローチ~」というシンポジウムです。1コーチング的アプローチによって患者さんの中にある答えを導き出し、傾聴や共感により信頼関係を構築することで、患者さんの心の栄養となること、2患者さんをコントローラー、プロモーター、サポーター、アナライザーの4つのタイプに分けて、その特徴にあったコミュニケーション方法を知っておくことで、効果的なアプローチが可能となることを学びました。タイプ別の指導方法の説明もあり、より理解が深まりました。限られた栄養食事指導時間の中で、コーチング的アプローチができているかを振り返り、今までの関わり方を見直して、コーチング的アプローチを身に着けていきたいと感じました。指導力のスキルアップを図るため、職員に伝達講習を行い、定期的に行っている科内の症例検討会で、シミュレーションをしてみたいと考えています。レシピコンテストは、「withコロナで見直す600kcal大満足レシピ」とういテーマで、以下の3つの要件を満たす応募内容でした。1病院食として提供でき、かつ自宅での食事療法にもつなげられそうなもの、2コロナ禍での生活様式の変化にも踏まえたもの、31食、600kcalで満足感のある献立です。当院としては、11月14日の世界糖尿病デーに実際にお楽しみ食として提供しているメニューを応募しました。献立名「自宅でも簡単に作れる食物繊維たっぷりメニュー」【麦ご飯、キャベツと豆のスープ、秋鮭のソテー和風ソース、シーザーサラダ、フルーツポンチ】レシピの考案には、当院内分泌代謝内科の藤田先生の発案で、麦ご飯を取り入れました。食後血糖値の上昇を抑える働きがある、食物繊維を豊富に含む麦や野菜、豆類を使用し、家庭でも手に入りやすい食材で、食感や彩りにも配慮したレシピです。また、当院で提供する時には、メッセージカードをお付けして、お楽しみ食を楽しんでもらうとともに指導媒体としても活用しています。メッセージカードの下には、ご意見欄があり、患者さんの声を次のお楽しみ食に活かしています。麦ごはんはスーパーでパックタイプのものを販売していますし、スープに使用したミックスビーンズも缶詰やパックタイプが販売されていますので、皆さんもぜひ、ご自宅で作ってみてはいかがでしょうか。読んで単位を獲得しよう答え2,5下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.減量のためには1日200?300kcal程度の運動をする必要があり、少なくともエネルギー摂取量の約10%を運動で消費する。2.〇3.食事療法は薬物療法、運動療法とともに糖尿病治療における3本柱であり、さらにはインスリン依存状態、インスリン非依存状態にかかわらず糖尿病治療の基本であり出発点である。「食事はそれほど食べていない」ということであるが、食事行動には問題点が散見される。外食やコンビニの食事を写真で記録していただき、内容や食べ方等を確認しながら改善できそうな点を共に考え、援助していくことが必要であろう。4.合併症予防のため、外食や中食でも食物繊維を1日20g以上摂取するよう促す。食物繊維は食後の血糖値上昇を抑制し、血清コレステロール、トリグリセリドの増加を防ぎ、便通を改善する作用がある。5.〇臨床糖尿病支援ネットワーク