ブックタイトル会報2022年11月

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概要

会報2022年11月

第233号令和4年11月発行Page 5第10回日本くすりと糖尿病学会学術集会令和4年9月17日(土)~18日(日)Web開催[当法人理事]杏林大学医学部付属病院小林庸子[薬剤師]第10回日本くすりと糖尿病学会学術集会が、2022年9月17日(土)・18日(日)にパシフィコ横浜ノースを会場として開催された。と報告する予定で実行委員として準備を重ねてきたが、やはり新型コロナの感染状況を考慮し、当日は本会場を配信会場として完全Web配信+オンデマンド配信で開催することとなった。〇シンポジウム1:既往歴に「妊娠糖尿病」をみつけたらあなたが出番です!座長:森貴幸先生、影山美穂先生演者:1「妊娠中にみられる糖代謝異常への対応と産後のフォローアップについて」近藤琢磨先生(杏林大学医学部糖尿病・内分泌・代謝内科)、2「妊娠周辺期における糖代謝異常の管理」古川誠志先生(河北総合病院産婦人科)、3「妊娠と糖尿病既往歴に「妊娠糖尿病」を見つけたらあなたが出番です!」小林庸子(杏林大学医学部付属病院薬剤部)参加者の大半を占める薬剤師は、妊婦の糖代謝異常についての知識はかなり少ない。近藤先生からは内科医師の立場から、また、古川先生からは産婦人科医師の立場から、大変わかりやすくGDMや糖尿病合併妊娠についてお話いただいた。妊娠中の血糖コントロールの必要性はもとより、出産後の血糖の評価も将来の2型糖尿病の発症予防に必要であることが理解できた。〇シンポジウム2:一緒に考えて糖尿病患者を在宅・施設で療養生活を自分らしく生き抜くために座長:大木一正先生、小林庸子演者:1「糖尿病在宅患者の治療と医療従事者の役割?「療養・介護支援ガイド」の活用~近藤琢磨先生(杏林大学医学部糖尿病・内分泌・代謝内科)、2「糖尿病患者の在宅における訪問看護師の役割」豊島麻美先生(武蔵野赤十字訪問看護ステーション)、3「在宅における地域包括支援センターの役割」細江学先生(東村山市南部地域包括支援センター)臨床糖尿病支援ネットワークで作成した、糖尿尿在宅患者の療養・介護支援ガイド「糖尿病を持つ人が在宅で健やかに暮らすために」が筆者である先生方より紹介された。https://www.cad-net.jp/index.php/news/detail/71〇シンポジウム4:継続的薬学管理のための手引き日本くすりと糖尿病学会では、「適正な糖尿病薬物療法のための低血糖対策支援のてびき」や「糖尿病薬適正使用のためのシックデイルール指導のてびき」などを公表している。本シンポジウムでは、それらについて紹介された。https://jpds.or.jp/category/guidance/〇教育講演1:薬局で使える!療養支援に役立つシックデイカード日本くすりと糖尿病学会では、「糖尿病薬適正使用のためのシックデイカード」を公表している。本シンポジウムでは、おくすり手帳に挟むなどの使用法が紹介された。https://jpds.or.jp/sick-day-card/読んで単位を獲得しよう答え1,4下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1:×8METsはランニング、水泳など高強度の運動に相当するが、本症例はCKDステージG3、単純網膜症があるため、強度の運動は推奨されない。2:○加速度計付歩数計は歩数や運動強度(METs)、消費カロリーの算出が可能である。目標設定の計画や効果判定をする際の指標にもなるため、運動継続には有効なデバイスである。3:○ストレッチは主運動の前後に行うもので運動器障害の予防にも有効であるため、本症例にも適応される。4:×重量物の運搬は8METsの活動に相当する。選択肢1の解説文と同様、合併症の観点から高強度の身体活動は推奨されない。5:○準備期は療養行動の実行には至っていないが計画を立てている段階であり、本症例に該当する。臨床糖尿病支援ネットワーク