ブックタイトル会報2023年1月

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会報2023年1月

Page 2報告第235号令和5年1月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成429年9月7 5日9(月(日))糖尿病災害対策委員会第9回患者さん向けセミナーオンライン場所:駒沢女子大学[当法人会員]杏雲堂病院冨永晴郎[管理栄養士]「1型糖尿病患者さんの為の災害対策?災害時生き抜くための知恵と対策を学ぼう?」をテーマにシンポジウムがWeb開催された。毎年災害の日の前後に行われていた当セミナーは、今回コロナ禍で初めての開催となった。司会は多摩総合医療センターの辻野元祥先生、杏林大学病院の小林庸子先生が務められた。多摩センタークリニックみらいの宮川髙一先生は、地震、台風、火山、感染症など様々な非常事態におけるインスリン療法について幅広く解説された。普段の血糖コントロールを良好に保ち、食料・薬・インスリンを備蓄し、シックデイルールなど知識面も備えることが大切だと話された。大和調剤センターの薬剤師、森貴幸先生は、東日本大震災や熊本地震での支援活動から被災地の状況を報告し、その経験から薬やインスリンのローリングストックを推奨され、高温や光に弱いインスリンの保管方法などを語った。クリニックみらい立川の看護師、檜垣美幸先生は、シックデイとフットケア対策について話された。災害時のようなシックデイになりやすく、足病変が悪化しやすい環境における様々な対処法について丁寧に解説した。駒沢女子大学の管理栄養士、西村一弘先生は災害時のカーボカウントについて話された。ご飯やパンなどの主食、災害時に配付されることの多い食品、備蓄食品などの炭水化物量をあらかじめ知っておくと非常時の血糖コントロールに活かせると説明された。どの先生も当法人で作成した「糖尿病災害時サバイバルマニュアル」の活用法を具体的に紹介し備えることの大切さを伝えた。また災害時は低血糖を避けるために血糖値は高めで構わないこと、全くインスリン注射がない場合は躊躇せずに救護所などに救助を求めることなどを各先生が繰り返し話され、それらは1型糖尿病患者さんが生き抜くために重要なこととして参加者と共有できたと考える。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成429年9月7 8日9(木(日))臨床糖尿病支援ネットワーク第73回例会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人会員]東京都立多摩総合医療センター櫻田麻耶[医師]第73回例会は「患者さんの思いを尊重する糖尿病診療」をテーマとし、102名の方々にオンラインでご参加いただきました。特別講演として、東京都立小児総合医療センター内分泌・代謝科の瑞慶覧宏彰先生より、「1型糖尿病を携えた医師として患者と向き合う」という演題でご講演いただきました。瑞慶覧先生ご自身が11歳のときに1型糖尿病を発症され、これまでのご自身の道のり、患者さんと向き合う中で、具体的なエピソードを交えたお話を伺いました。「自分自身で考えて血糖コントロールのためよい選択ができる」ことを目標に、「1型糖尿病を受容し、その位置づけを確認し、自立をする」、このプロセスを私たち医療者がサポートすることの重要性を教えていただきました。今できていることを承認し、正確な情報を適切に繰り返し伝えること、傍にいて一緒に考えること、疾患理解を促しありのままを認めることの大切さを改めて認識いたしました。パネルディスカッションは、熊倉医院の熊倉淳先生、クリニックみらい立川の菅原加奈美先生、多摩センタークリニックみらいの國貞真世先生をパネリストに、活発な発表と討論がなされました。糖尿病の病型にかかわらず、心を寄せて患者の声を聞き、「愛」という「信頼関係」をもって相対することの重要性を共有することができました。最後に、開会の辞を頂戴した近藤琢磨先生、閉会の辞を頂戴した松下隆哉先生、Zoomのホストをお勤めいただいた日本医科大学多摩永山病院の小谷英太郎先生、パネルディスカッションの座長をお勤めいただいた川越内科クリニックの川越宣明先生をはじめチームDの先生方、そして何より、例会に参加いただいた皆様に御礼申し上げます。臨床糖尿病支援ネットワーク