ブックタイトル会報2023年3月

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概要

会報2023年3月

第237号令和5年3月発行Page 3第60回日本糖尿病学会関東甲信越地方会令和5年1月28日(土)~29日(日)メトロポリタン長野[当法人評議員]クリニックみらい菅原加奈美[看護師]令和5年1月28日(土)~29日(日)に第60回日本糖尿病学会関東甲信越地方会が長野(ホテルメトロポリタン長野)で開催されました。長野は-6℃と早朝は冷え込み、雪が積もっていました。一般演題は205演題、現地のみの開催、シンポジウムや特別企画については、Webでも参加可能な形式となっていました。各会場で活発な質疑応答がなされ、西東京の先生方の大変興味深いご発表、ご活躍をあちこちで拝見することができました。シンポジウム2「災害医療関連」では、座長を東京都立多摩総合医療センター辻野元祥先生が務められ、大変有意義なセッションでした。栃木県保健福祉政策課の早川先生から、令和元年台風19号時の行政と保険医療福祉支援活動チームとの連携に関する報告があり、板倉内科糖尿病クリニック板倉先生からは、台風災害時の経験からご自身のクリニックでどのような動きがなされたか、地域の医師会や市と連携しての患者相談会などの活動報告がありました。そして、富士山化学研究所の石嶺先生からは、普段あまり聞くことができない富士山の噴火に備えた医療対策についてのご講演がありました。火山噴火はインフラへの影響が甚大であり、停電や断水により、広域で長期間病院等の機能が麻痺する恐れがあるとシュミレ-ションされていました。そして長期化する避難生活で、現在のコロナ禍における感染症対策について、順天堂大学・感染制御科学堀先生による、エアロゾル感染経路に関連する話が大変印象深かったです。COVID-19対策として手指衛生が励行されているが、実際は接触感染経路はほとんど発生していないことが明らかになっており、換気の重要性について示唆されていること。換気で重要な事はなるべく、入口側は小さく、換気の出口側は広く空気が流れるように窓を大きく開けること等、具体的なお話があり大変参考になりました。西東京でも災害対策については、様々なテーマで毎年、2回開催しています。災害対策を風化させないこと、時代に合った変化を恐れない考え方や対策、取り組みを常に職場や地域で連携、共有していくことの重要性を再認識することができました。本学会で、先生方の貴重な症例、研究結果、メディカルスタッフの活動報告や取り組みをワクワクしながら傾聴することができ「学会はWebの方が学びが多いな~」とコロナ禍の3年で感じていましたが、「現地参加の方がモチベーション向上に繋がるな~」と帰路の新幹線で心が完全に変化していました。学会前早朝に参拝した美しい雪景色の善光寺と共に記憶に残る彩りある長野学会となりました。読んで単位を獲得しよう答え2下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.〇BG薬の一日最高投与量目安、30≦eGFR<45では750mgである。P.742.×顕性腎症:第3期の場合、タンパク制限食(0.8~1.0g/kg目標体重/日)を考慮してもよい。P.2003.〇ナトリウム排泄障害も進行することから、第3期や4期の場合高血圧がなくても食塩摂取量6g未満/日とする。P.1994.〇治療の基本は、血糖と血圧のコントロール、アンギオテンシンⅡ作用の阻害、減塩、タンパク質制限食。P.1995.〇本症例は建築現場で働いており、筋肉質である。筋肉量が多いと見かけ上のCre上昇やこれに伴う見かけ上のeGFR低下が認められる場合がある。臨床糖尿病支援ネットワーク