ブックタイトル会報2023年6月

ページ
2/4

このページは 会報2023年6月 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

会報2023年6月

Page 2報告第240号令和5年6月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成529年2月7 4日9(土(日))第8回糖尿病看護を語る会オンライン場所:駒沢女子大学令和5年2月4日(土)14:50~18:15、Zoomによるオンラインにて「第8回糖尿病看護を語る会~先人の知を次世代に継承していく為に~」が開催されました。基調講演は、「糖尿病患者におけるエンドオブライフケアの方向性」と題して京都府立医科大学附属病院糖尿病看護認定看護師肥後直子先生にご講演いただきました。先生からは、今後現場の看護実践で私達が活用できると感じさせていただけるような、エンドオブライフケア糖尿病看護の6つの援助指針をお示しいただきました。実際の症例提示もあり、大変わかりやすいご講演でした。第2部のシンポジウムでは「地域で暮らす糖尿病患者へのエンドオブライフケア」と題し、「クリニックでの取り組み」を原内科クリニック糖尿病看護特定認定看護師水野美華先生、「大学病院での取り組み」を名古屋大学医学部附属病院糖尿病看護認定看護師中島久美子先生、「訪問看護での取り組み」を武蔵野赤十字訪問看護ステーション糖尿病看護特定認定看護師豊島麻美先生からご講演いただきました。各職場の最前線で糖尿病患者さんを支える看護実践の貴重な症例報告がありました。その後、参加者よりチャットを用いて質問を受け付け、演者の先生方と座長による「各施設での糖尿病看護の取り組みについて」のデスカッションが行われました。糖尿病患者さんが最期までその人らしく人生を生きることを支えていくこと、医療と生活をつないでいく調整役(コーディネーター)としての看護の役割や、患者さんだけでなくご家族含めたエンドオブライフケアについて、深く考える貴重な時間となりました。当日は約60名、北海道から沖縄まで、全国の看護師さんにご視聴いただき、大変有意義な会となりました。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成529年3月7 2日9(木(日))糖尿病災害対策委員会第10回医療者向けセミナーオンライン場所:駒沢女子大学[当法人会員]町田市民病院横内砂織[看護師]令和5年3月2日、糖尿病災害対策委員会の第10回医療者向けセミナーが、オンラインで開催され、81名の参加がありました。今回のテーマは「糖尿病災害時サバイバルマニュアル」~自分のことは自分で守れますか?~です。委員会ではこれまでサバイバルマニュアルの配布と啓発を行ってきました。今回のセミナーは、このマニュアルをさらに活用し、災害時や災害に備えて医療者が患者にいかに支援できるかを考える機会となるよう企画されました。シンポジウムでは、災害各時期にできることをテーマに、5名の先生から講演がありました。「準備期」として、杏林大学医学部付属病院の小林庸子先生からは、ふだんから外出する時は1日分の薬を持ち歩くこと、災害時のインスリン注射をどう行うかなど具体的なお話がありました。「超急性期」では多摩センタークリニックみらいの宮川高一先生から、被災時の現実の情報を提供され、発災直後の不自由な状況がイメージできました。続いて「急性期」について駒沢女子大学の西村一弘先生から、被災時の食事の栄養の偏りについてや、サバイバルマニュアルを使って避難所での食事の工夫をお話しいただきました。また東京都栄養士会の「災害時における栄養・食生活支援活動」の市区との協定についてご紹介いただきました。「亜急性期」では、武蔵野赤十字訪問看護ステーションの豊島麻美先生から、医療が適切に介入していれば防ぎ得た災害死についての話があり、医療者としてしっかりと支援したいと思いました。最後に立川相互病院の長谷部翼先生から「エコノミークラス症候群」とその予防について、イラストや動画を使ってわかりやすく解説いただきました。いずれの先生からも、被災時の課題が具体的に述べられ、サバイバルマニュアルが指導・支援にとても役立つことがわかりました。災害はいつ、どんな形で私たちに起こるかわからないものです。今回の学びを胸に、サバイバルマニュアルを活用し、患者とともに備えたいと思います。臨床糖尿病支援ネットワーク