ブックタイトル会報2023年11月

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会報2023年11月

Page 2報告第245号令和5年11月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成529年7月7 9日9(日())2023年度西東京糖尿病療養指導プログラムオンライン場所:駒沢女子大学第19回西東京教育看護研修会[当法人理事]武蔵野赤十字訪問看護ステーション豊島麻美[看護師]去る7月9日(日)に、第19回西東京教育看護研修会がオンラインで開催され、当日は280名の参加がありました。今回のメインテーマは「糖尿病ケアの近未来」と題し、3部構成での講演会でした。第1部の基調講演では、糖尿病治療の発展をテーマに、武蔵野赤十字病院内分泌代謝科部長の杉山徹先生からは「新時代の糖尿病薬物療法~内服薬の発展とこれから~」、かんの内科院長の菅野一男先生からは「新薬で叶える薬物療法の未来、注射薬の発展」、原内科クリニック(愛知県)糖尿病看護特定看護師の水野美華先生からは「看護師の立場からの遠隔モニタリングの可能性」についてご講演いただき、療養指導への期待をこめたメッセージが届けられました。第2部は、糖尿病ケアの近未来をテーマに、当法人会員の講演でした。東京都多摩北部医療センター慢性疾患専門看護師/糖尿病看護認定看護師の町田景子先生からは「ここまで来ている!QOLをあげるインスリンポンプ療法支援の実際」、糖尿病認定特定看護師の菅原加奈美先生からは「ここまで来ている!デジタルヘルスツールを用いた支援の実際」について、症例を交えた先駆的な実践の紹介がありました。午後3部は、身近でつなげるケアの近未来をテーマに、独立行政法人地域医療機能推進機構東京高輪病院(東京都)糖尿病看護特定認定看護師渡邊真結先生からは「糖尿病治療の協力者となるために~特定行為がつないだ他職種支援~」、日本医科大学多摩永山病院糖尿病看護特定認定看護師柴田まり子先生からは「特定行為を用いた糖尿病看護の拡大」について、院内の横断的な活動や、地域の医療者との連携について、特定行為と看護実践の有効性を紹介いただきました。参加者のチャットによる質問も具体的にかつ活発にあり、テーマに対する興味の深さを感じる研修会でした。第19回西東京病態栄養研修会[当法人会員]杏林大学医学部附属病院渡部みずき[管理栄養士]7月9日(日)、第19回西東京病態栄養研修会がオンラインで開催されました。初めに、精神疾患を合併する糖尿病患者の栄養管理について、弘前愛誠病院の石岡拓得先生の講義がありました。統合失調症で用いる薬の影響・妄想などの症状に対する具体的な対応など、明日から実践できるとても参考になるお話でした。続いて、摂取たんぱく質の質と腎臓の関係~PLADOとは!?~というテーマで、新潟大学大学院歯学部総合研究科特任准教授細島康宏先生にご講義いただきました。午後は専門管理栄養士の取り組みというテーマで、腎臓病病態栄養専門管理栄養士の金沢大学付属病院栄養管理部栄養管理室長徳丸季聡先生、糖尿病病態栄養専門管理栄養士の三重大学医学部附属病院栄養診療部和田啓子先生よりご講義いただきました。最後は高齢者糖尿病患者の食事療法を考えるというテーマでシンポジウムを行いました。たんぱく質制限成功例として、緑風荘病院栄養室藤原恵子先生、制限緩和例として、東京医科大学八王子医療センター栄養管理科深谷祥子先生に症例を提示していただき、その後受講者の方々の質問を含め、座長の杏林大学医学部糖尿病・内分泌代謝内科講師近藤琢磨先生や演者の先生方とディスカッションを行いました。研修を受けて、今後これまで以上に個々の患者さんに合わせた栄養管理が必要になると感じました。また同じたんぱく質であっても動物性・植物性で体内での働きが違うなど新たなことも分かってきています。2020年には食品成分表も大きく改訂されました。様々な研究がすすみ、患者さんにとってどのような食事内容がいいのか、というのも変化し続けています。今回の研修で新しい情報を得ることができ、また個々に患者さんにあわせた栄養管理の必要性・栄養士も専門性を深めていくことの必要性を実感でき、とても有意義な1日となりました。受講者の皆様、講師の先生方、事務局・世話人の方々へ感謝申し上げます。臨床糖尿病支援ネットワーク