ブックタイトル会報2023年12月

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概要

会報2023年12月

第246号令和5年12月発行Page 3報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成529年9月7 1日9(金(日))臨床糖尿病支援ネットワーク第75回例会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人会員]公立昭和病院高橋克敏[医師]肥満症は効果的治療法が限られ、長期療養を要する“難病”の側面をもつ疾患です。今回はこの肥満症に焦点を当て、かたやま内科クリニックの片山隆司先生に「行動修正療法の進め方と薬物療法の未来像」、多摩総合医療センターの辻野元祥先生に「肥満症診療における減量手術の立ち位置」という講演を賜り、出席者111名の学びの多い盛会となりました。片山先生は、肥満症診療ガイドライン2022を概説され、コーチングの基本知識や実地診療での行動修正療法のコツ、薬物療法として従来から上市されている食欲抑制剤や肥満合併糖尿病に対して減量効果のある薬剤についてレビューしていただきました。肥満外来でのご経験からか、たくさんの“引き出し”を持たれていることがとても印象的でした。辻野先生は、減量手術を概説された後、手術を希望する方でも実際に手術に至るのは約3割にとどまり、精神疾患含めた様々な障壁のため手術に至らない方が少なくなく、逆に非手術療法だけで肥満が改善する方がいることをお示しいただき、精神科医も含めた多職種からなる重症肥満対策チームを紹介されました。個々の患者さんにとっての減量治療の意義も考えておられ、“patient-centeredness”の姿勢もお示しになりました。最後になりますが、ご講演いただいた両先生、企画・運営にご協力いただいた皆様、ご視聴いただいた皆様に、この場を借りて感謝いたします。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成529年9月7 2日9(土(日))第22回糖尿病予防講演会場所:武駒蔵沢野女公子会大堂学[当法人業務執行理事]武蔵野赤十字病院杉山徹[医師]2023年9月2日(土)に武蔵野公会堂にて第22回糖尿病予防講演会を開催致しました。テーマを「生活習慣を科学的に見直そう」とし、人間が健康に生きていくために欠かせない生活習慣である食事・睡眠・運動について、それぞれのエキスパートの先生にご講演いただき、市民の方々にも科学的データに基づいた視点で改めて考えていただくことを目的としました。深谷先生小川先生田村先生当法人代表理事の近藤琢磨先生と東京都糖尿病協会会長の渥美義仁先生に開会の辞をいただいた後、講演1では東京医科大学八王子医療センター栄養管理科の深谷祥子先生に「糖尿病にならない、悪くさせない食事術」というテーマで食事の方法や考え方について5つのポイントを挙げて解説いただきました。講演2では野村病院予防医学センターの小川和雅先生に「睡眠と生活習慣病を科学する」と題して、睡眠の基礎知識、睡眠不足による悪影響、さらに睡眠時無呼吸症候群についてわかりやすく解説いただきました。講演3では順天堂大学大学院代謝内分泌内科学・スポートロジーセンター教授の田村好史先生に「糖尿病の予防と治療と身体活動」について解説いただき、運動・身体活動の重要性やその具体的な方法・考え方などを学びました。いずれの先生にもエビデンスを踏まえた科学的視点とともに具体的な実践方法までわかりやすくお話しいただいたことで、質疑応答もかなり盛り上がり、参加された146名の方々の心に響く、大変盛況な講演会となりました。ご講演いただいた先生方、ご協力・ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。臨床糖尿病支援ネットワーク