ブックタイトル会報2023年12月

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会報2023年12月

Page 4第246号令和5年12月発行第28回日本糖尿病教育・看護学会学術集会令和5年9月23日(土)~24日(日)岡山コンベンションセンター[当法人会員]多摩センタークリニックみらい名嘉真香小里[看護師]本年度の日本糖尿病教育看護学会は2023年9月23日~24日に岡山で開催され、現地参加をさせていただきました。新型コロナの影響下で、今年度も現地開催を中心としたハイブリッド開催となりました。コロナも5類感染という位置づけとなり、本来の学会のにぎやかさを取り戻しつつあります。コロナ禍でなかなか顔を合わせることがなかった友人たちと久しぶりに会って話すことができたこと、岡山のおいしい魚が堪能できたこと、それだけで現地に来てよかったと感じました。しかし現地参加の困難な参加者のためのオンデマンド配信の縮小化には残念さを感じてしまいます。現地で参加していても十分な聴講が難しいとき、また、もう一度ゆっくり自宅で復習したいときにオンデマンド配信は学会をまた楽しめるよい機会なのですが。今年の学会のテーマは「withコロナの時代、心と身体が元気になる療養支援を考えよう」です。心と身体が元気になる療養支援とは?なんだろう、と自分なりに考えました。私にとっての療養支援を支えているものは研究です。些細な疑問であっても研究を行うことで考えを深めることは常に看護や療養の在り方に新鮮な考え方を取り入れることに役立ちます。だからそんな研究の発表の場である学会は、私にとっては心と身体が元気になる療養支援そのものです。さて私が今回一番楽しみにしていたテーマは、「委員会セミナー研究推進委員会質的研究のポイントインタビューの劇的ビフォーアフター」です。質的研究のメインであるインタビューの方法については、実際の場面を各委員会の講師の方々がインタビュー役と患者さん役を演じることで、インタビュアーと患者さんとの間で生じるすれ違いについての気づきや、どうしたらうまく話が聞くことができるのかを動画も見ながら楽しく学ぶことができました。さて研究を続けてきていつも思うことですが、看護学会の発表は質的研究がメインであり、私たち看護職にとっての研究のテーマは量的研究では計り知れないことが多くあるということです。質的研究はわかりづらく相談する相手もいないという現実。質的研究を行うにあたって、インタビュアーと患者さんとの関係性、インタビュアーの経験値や感性が結果や解釈分析に関与するということをどう考えるのか。経験値の少ない看護師にインタビューを任せた場合に結果の信憑性はどうなるのか。セミナーを聴講した後もそんな疑問が沸き上がり、セミナー後に研究推進委員会企画の研究相談所まで行き、話を聞くこととしました。人によってインタビュー内容が変わることもあるが、それも一つの結果として考えればよいのではないかということ、いろいろ経験値を踏むためには実際経験することが大切ということを考えました。研究についての考えや思うことを話す場があることが素晴らしいと感じ今後もこの研究推進委員会を応援していきたいと思いました。とても収穫の多い学会となりました。読んで単位を獲得しよう答え1,2下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説思春期は、自立のための準備期であり、患者自身の主体的な自己管理へ移行し、自立を促す関わりが大切となるため、1は誤り。個人を尊重し「見守り、待つ」関わり(4:正)、糖尿病という理由で患者の選択に支障がでないような関わりが必要であるため2は誤り。また、成長ホルモンや性ホルモンの影響でインスリン量の増加が必至かつ血糖コントロールが不安定な時期でもある(3:正)。患児の空腹感が強くなっている要因として、部活動による活動量の増加から必要エネルギー量が増えていること、低血糖が出現していることが考えられる。低血糖と同様に体重増加しやすい時期であり、運動と食事のバランスをとる必要がある(5:正)。臨床糖尿病支援ネットワーク