ブックタイトル会報2024年2月
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会報2024年2月
Page 6第248号令和6年2月発行第10回日本糖尿病医療学学会令和5年11月3日(金)~4日(土)京都テルサ[当法人会員]東京都立大久保病院渡部一美[看護師]2023年11月3日(金)~4日(土)に「第10回日本糖尿病医療学学会~ひととひとが繋がりなおす医療学~」が京都テルサで開催されました。糖尿病医療学とは、「糖尿病をもつ人の診療にあたって、医学を基礎としたうえに、現在の問題を考え、一生にわたり支援していく」という理念を現実化し、実践の訓練をし、その知を集積していく領域とされています。そして、今まで学会で行ってきた事例検討等を通して、糖尿病をもつ人と関わる私達医療者は以下の姿勢、覚悟が必要なのではないかという話がありました。それは、1糖尿病をもつ人に寄り添うことができる、真摯で誠実な人であること2糖尿病をもつ人に寄り添うことができる、医療者としての資質・知識3糖尿病をもつ人に向き合い、潜在能力を引き出すスピリット・スキル4革新的な医療の提供(薬剤、診断機器、チーム医療体制、IT)5仲間とのつながりを大切にすること6社会学的視点です。今回の学会の特別企画に、「医療者の戸惑いと成長の医療学」というものがありました。登壇者は、予後の悪い患者さんから生死の話をされ戸惑った医学生、ナラティブ・メディスンを実践し普段は見逃すような患者さんと自らの感情に気づいた医学生、糖尿病診療は面白みがないものと思っていたが内科研修6ヶ月間で徐々に考えが変化し疾患ではなく“患者を診る”ことの大切さを知った臨床研修医、傾聴や共感をどのように実践していくか考える医師、患者さんとの関わりで自身が癒やしを感じた医師などです。各々が患者さんと関わったことで感じた戸惑いや、その後の自身の変化や成長を赤裸々に語りました。グループワークでは、患者さんから生死の話が出たときにどう対応するかについて、話をそらさないことや、言葉だけではなく態度で示すという意見がありました。また、成長には挫折が必要かという問いには、挫折が必要とは思わないが振り返ってみれば挫折を味わったことがバネになったという意見がありました。患者さんとの関係については、医療者のほうから鎧を脱ぎ、脱いだ姿を患者さんに見せることで関係が変化するのではないかという意見がありました。糖尿病医療学学会では、事例提示とグループワークが繰り返し行われます。ここで話し合われることが今後の医療学を形作ると考えると、とても興味深いです。私も機会があったら事例をまとめて発表したいと思っています。皆さんも患者さんとの関わりの中で、これで良かったのかと悩んだり、もっと良い方法があったのではないかと感じ、もやもやした経験があると思います。その気持を自身の胸の中から取り出し、事例という形にして皆さんと検討してみませんか?第11回日本糖尿病医療学学会は、2024年10月12日(土)~13日(日)に京都大学百周年時計台記念館で行われる予定です。興味のある方は是非ご参加ください。読んで単位を獲得しよう答え1,4下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.×本症例は「75歳以上の高齢者あるいは65歳から74歳で老年症候群(サルコペニア、認知機能低下、ADL低下など)のある場合には慎重に投与する。(糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation)」に該当するため、良い適応とは言えない。2.〇3.〇4.×SGLT2阻害薬は、シックデイ時は中止する。5.〇臨床糖尿病支援ネットワーク