ブックタイトル会報2024年4月

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概要

会報2024年4月

第250号令和6年4月発行Page 3報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時::令平和成529年年127月16 9日(日土)第52回東糖協多摩ブロック糖尿病教室場所:ぽっぽ:駒沢女町子田大学令和5年12月16日(土)『第52回東糖協多摩ブロック糖尿病教室』が開催されました。会場のぽっぽ町田よりWeb配信も行い、現地・Web合わせて76名の方にご参加いただきました。宮川先生より「リアルでの開催が3年間できずにいましたが、町田を復活の第一歩として開催できたことを嬉しく思います」と開会の挨拶をいただきました。講演Ⅰでは、要田先生より1砂糖と人工甘味料2腸内細菌と共に生きる時代について解説いただきました。人工甘味料は低カロリーで血糖上昇や肥満を抑える効果が期待されていますが、安易に使用を継続することは、糖代謝に悪影響を及ぼす可能性もあるため、意識して使うことが大切になります。また、腸内環境の乱れは糖尿病発症の一因となるため、腸内細菌の多様性を保つため食べ物にも多様性が必要とのアドバイスをいただきました。会話のある楽しい食事、日常で体を動かす、いろいろな食材で食物繊維をとる、ことで心も身体もイキイキ元気を目指しましょう。講演Ⅱでは、吉田先生より3点、「あし」を生涯大事にしよう、情報技術(IT)の波を見よう、偏見なく正しい知識を持とう、について解説いただきました。足のしびれについては、血糖値がよくない状態が長く続くと徐々に神経細胞がダメージを受けることや、喫煙・飲酒・肥満・抗がん剤なども神経細胞にダメージを与えることがわかっています。「歩ける足を守る」ため、ウォーキングの学習段階1決心(今までより歩くようにしてみる)2継続(歩数や日数を数えて習慣にする)3歩き方の工夫やケア(あしが痛まない歩き方や手当ての仕方を身に付ける)といったコツを教えていただきました。後半は事前にいただいた質問へ先生方より解説いただきました。「お腹がすくと、冷や汗をかくのですが低血糖でしょうか?」については、松下先生より「自己血糖測定をしてみてほしい。難しければ、何か食べて症状が改善するかどうかで判断してもらいたい。改善しなければ治療内容を主治医に相談してほしい。」と回答いただきました。「長時間の会議時に低血糖が不安でインスリンを打てない」については、吉田先生より「インスリンを打つ量や捕食などを試行錯誤していくことが大切。車の運転時は、普段より血糖を高めに設定している方もいる。」との例も挙げていただきました。閉会の挨拶として吉村先生より「患者さんを第一に考え、わかってほしいことをきっちりお伝えするよう意識し、継続していきたい」と締めていただきました。次回以降も多くの方にご参加いただけるよう、工夫を凝らしてまいります。臨床糖尿病支援ネットワーク