ブックタイトル会報2024年5月
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会報2024年5月
第251号令和6年5月発行Page 3第58回糖尿病学の進歩令和6年2月16日(金)~17日(土)国立京都国際会館[当法人評議員]クリニックみらい立川菅原加奈美[看護師]令和6年2月16日(金)・17日(土)、国立京都国際会館に於いて「第58回糖尿病学の進歩」が開催されました。世話人の近畿大学池上先生が冒頭でお話しされましたが、年次学術集会が主として最先端の研究発表の場であるのに対して、糖尿病学の進歩は生涯教育、糖尿病における最新の知識や技術、臨床・研究面における最近の進歩を学ぶ学会です。そして、医師メディカルスタッフが一同に会し、議論する場でもあります。講演だけでなく、シンポジウムや特別企画など活発に意見交換がなされていたように実感しました。印象に残った2つの講演を紹介します。1つ目は当法人の東京医科大学八王子医療センター天川淑宏先生「運動療法の見える化と療養指導」。有酸素運動、レジスタンス運動に留まらず、ストレッチを取り入れることで、心と身体が動きたくなる運動療法の実践についてのご講演がありました。看護師や医師が診察室や療養指導室でできる、ワンポイントの支援はありませんか?と私の質問に、天川先生のご回答は、その場で会場の医療者全員に自らご指導のもとストレッチを行い、効果を実感するというまさに運動療法の凄さを実体験するものでした。天川先生、ありがとうございました。2つ目は、島根大学医学部内科学講座金埼先生「透析予防外来における療法指導」。近10年で腎症進展リスクが高い方へのSGLT2阻害薬の保護効果を目の当たりにしているが、実際には医療者の不作為とも考えられるようなエビデンスに基づかない診療が行われている事もある。果たして、今自分たちが行っている診療は、目の前のハイリスク症例に対して本当にupdateされているのであろうか?といつも疑問を持ちながら、それを問いかけ続ける努力が専門家には求められる。EBMが正しく実践されれば大きく透析療法が抑制されることは間違いないと語られました。療養指導士に求められることとして、食事や運動、療養支援が最先端医科学に基づいた依頼になっているか?を主治医と話し合いや提案ができるチーム医療であってほしい。自己管理の目的・目標も最先端のエビデンスに基づいて日々updateすべきである。updateなき療養はあり得ない。最新収集知見はAIの力を借りてでも必ずすべきである。ですが、それを使いこなす技術、最後に「人」を動かすのは、やはり「人」である。多くのメッセージの詰まった講演で大変心が動かされました。終了後は西東京の皆さんと本日の講演について韓国料理を食べながら様々な情報交換をし、現地に行き顔のみえる学会も、やはり楽しいな…と実感できた本年の「糖尿病学の進歩」でした。読んで単位を獲得しよう答え5下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説ロコモティブシンドローム(ロコモと略)は日本整形外科学会が提唱した概念で、運動器(骨・関節・軟骨・筋肉等)の障害により移動機能の低下を来した状態と定義されている。またサルコペニアは、ロコモの基礎疾患のうち、筋肉量・筋力低下によるもので、歩行障害や転倒の原因となり加齢に伴って生じやすい。一方、軽度認知機能障害は認知症の前駆状態と考えられ、ロコモに含まれる疾患・状態とは異なるため誤りは5となる。臨床糖尿病支援ネットワーク