ブックタイトル会報2024年8月
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会報2024年8月
第254号令和6年8月発行Page 1“mano a mano”とはスペイン語で“手から手へ”という意味ですデバイスの進化[当法人理事]杏林大学医学部付属病院小林庸子[薬剤師]私のロッカーには、後輩が「アーカイブ」と呼んでいる鞄がある。インスリンのデバイスを捨てられずに入れている鞄である。薬剤師になりたての頃、調剤室で先輩から「40単位/mLのインスリンに100単位用のシリンジが入っている!」とよく指摘された。冷蔵庫には「40単位/mL」と「100単位/mL」のバイアルの箱(たしか鮭や牛、豚の絵が描いてあった)が並んでいた。インスリン用注射器の棚では40単位用と100単位用のシリンジを注意深く選び、本数を数えて大きな薬袋に入れる。ほかにも冷蔵庫には、1.5mLの細いカートリッジが入っていた。「ノボペン」用のカートリッジである。そのペンは単位合わせのダイアルも無く、1プッシュ1単位であった。それから間もなく、大きなものが冷蔵庫を占領した。ディスポのペン5本入りの箱に針の箱がセットされたものであり、箱ティッシュ位の大きさだった記憶がある。さすがに不評だったらしく、すぐに針の箱は別包装になった。アーカイブ鞄の中を見てみる。ノボペン・Ⅱ・Ⅲ・300・その他たくさん。病棟業務の担当になって間もなく、患者さんに使用法のパンフレットを必死に示しながら、実は自分が必死に見ながら手技説明したのは、キャップを回して単位合わせをするディスポのペンであったが、それも入っている。また、ひときわ太いペンがある。「このペンは、シマジェットと言いまして、あの島津製作所が作った、針無の注射器です。」は、島津製作所の方がノーベル賞を受賞された後、糖尿病教室のネタとしてしばらく使わせていただいた。実はもう一つ、アーカイブがある。薬学部で長年、学生の講義用に使用しているパワーポイントである。最初の頃に「人工膵臓」と検索したところ、まるで透析機器のような写真を見つけた。また、「インスリンとグルカゴンを2つのルートから注入する携帯用ポンプを開発中」と記載されていた。10年ちょっと前の話題である。「日本には電波法があるために、この10cmが連携できません」も、ある時から「この貝殻みたいな機器とポンプが連携して」になった。そして「連携してもインスリン量を調節してくれるわけではありません。さすがに人工膵臓ではないですからね。」が、とうとう「AIによってポンプの投与量が・・・」になった。今日お話しした初めて1型糖尿病と診断された50歳代の方から「飲み薬にはなりませんか?」の質問があった。インスリン注射の理由を話しつつ、「今はスマホと連携ができたり、とうとうAIまで登場しまして・・・」に対して「なんか、希望が持てますね」のコメントをいただいた。読んで単位を獲得しよう西東京糖尿病療養指導士(LCDE)は、更新のために5年間において50単位を取得する必要があります。本法人会員は、会報「MANOaMANO」の本問題及び解答を読解された事を自己研修と見做し、1年につき2単位(5年間で10単位)を獲得できます。毎月、自分の知識を見直し、日々の療養指導にお役立てください。(「問題」は、過去のLCDE認定試験に出題されたものより選出、一部改変しております。)問題悲嘆のプロセスで誤っているのはどれか、2つ選べ。(答えは3ページにあります)1.ショック期は、怒りや不安の感情を持つ2.解消期は、冷静に過去を振り返ることができる3.悲嘆期は、否認の思考をもつ4.ショック期には、身体症状として泣くことがある5.悲嘆期は、罪悪感を感じる臨床糖尿病支援ネットワーク