糖尿病に関する普及啓発事業

糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの重篤な合併症を引き起すことになります。このような特性を持つ糖尿病への対策として何より重要なことは、その発病を予防することです。
すなわち、一般市民、国民に対して広く普及啓発活動を行うことにより、発病を予防する「一次予防」の観点が重要になります。社会全体としては、糖尿病の早期発見を促し、また、発症した患者の重度化を防ぎ合併症の予防をする観点からの啓発活動を含めた取り組みが重要になります。
厚生労働省が掲げる「健康日本21」(21世紀における国民健康づくり運動)においても、すべての国民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会とするためには、従来にも増して、健康を増進し、発病を予防する「一次予防」に重点を置いた対策が重要であるとされています。
国民の健康を守るためには、糖尿病の療養指導に関与する専門医療職の技能向上を図ることに加えて、糖尿病に関して社会全体への普及啓発活動、市民への普及啓発活動を行い、発症の予防や発症後の重度化の予防を図る取り組みが重要になります。
そのような考えから、当法人は、糖尿病療養指導に携わる医療職の団体として約30年間の活動により蓄積してきた知見を社会に広く還元するべく、当法人が主催して市民向けの講演などを行ったり、公的機関や糖尿病に関する専門的知見を必要としている諸団体からの求めに応じて、糖尿病に関する講演会の企画を行ったり、他団体が主催する糖尿病関連の啓発イベントにおいて、当法人の役員を講師として無償で派遣するなどの支援を通じて普及啓発活動を行っております。
その他、当法人がこれまで長年、症例検討会や勉強会で蓄積してきた知見を活かして、普及啓発のための小冊子の作成や書籍の執筆などを行っております。

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